ニセ札
たしか・・・小学6年頃だったと思う・・・
俺は友人達とニセ札を作ったことがある。ただ・・・ニセ札とはいっても本物と見分けのつかない程、精巧なものではなく、白い長方形の紙にマジックペンで端に数字を書き、そして真ん中に女の“まんぢう”を描いただけの粗末なものであった。
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暫くしてニセ札が完成すると俺達はさっそく1キロ先のたばこ屋へ向かった。
店に着くと中では人の良さそうなおばあさんが店番をしていた。
俺は「こんな人がいると買う方としても実に気分がいいな」などと白々しいことをいいながら中へ入り、お菓子等かなりの買い物をしたのだが、いざ勘定になると何故だか、あの優しそうだったおばあさんが鬼のような形相で憤っていて、その上グダグダとワケの分らないことをいいながら取り乱していた。
あんまり機嫌が悪いので俺達は一目散に店から逃げ出したのだった。
そしてその晩、気の毒なことに店番のおばあさんは死んだ。それについて詳しくは知らないが、聞いたところによると、日頃血圧が高かった上に激しく興奮したのが原因とか、そうでない・・・とか・・・
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