名作劇場「君の名は・・・??」
男がその女と知りあったのは半月前・・・彼が人間関係で悩んでいる時だった。
解決の糸口が見つからないまま、人生に見切りをつけようとしたその時、声をかけられたのである。
男にとってその女はある意味不可思議な存在だった。なぜなら名前も知らない間柄なのに、まるで配偶者のように彼のことを知り尽くしていたから・・・。女は優しかった。彼女の言葉を聞くだけで男の深く傷ついた心がなぜか安らぐのであった。
今迄自分を苦しめてきた人達とは違う生き物ではないか、この女性こそ自分が捜し求めていた人ではないか、と彼は思い、女に愛を告白した。彼女は快く承諾した。
二人は何回か楽しいデートを重ねてきた。そしてある雨の夜、彼は思い切って女を自分の部屋へ招きいれたのである。面白みのない部屋だが、彼女は何一つ不平など言わず、男に従った。やがて二人は椅子に腰掛けるといつものように仲睦まじくおしゃべりを始めたのだった。彼は幸せをかみ締めてていた。
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雨の夜・・・殺風景な部屋の中で一人の男が、まるで落語でも話してるかのように、別の人格を相手にああだ、こうだと呟いていた・・・
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